部分矯正
部分矯正とは
部分矯正は、歯列全体の矯正や全体的な噛み合わせの調整を行わず、特定の問題がある部分だけを矯正する治療法です。
部分矯正には主に以下の方法があります。
- ワイヤー矯正
- マウスピース矯正
- インプラント矯正
- セラミック矯正
こんな方におすすめ
- 気になる部分だけ治療したい方
- 費用を抑えて治療したい方
- 短期間で治療したい方など
部分矯正のメリット
費用が抑えられる
部分矯正の最大のメリットは、全体矯正に比べて費用を大幅に節約できる点です。
部分矯正の場合、そのおよそ3分の1の費用で済みます。
「矯正は高いから諦めていた」という方にとって、これは大きなメリットとなるでしょう。
治療期間が短い
部分矯正のもう一つの大きなメリットは、治療期間の短さです。
奥歯を動かさず、前歯のみを動かすため、治療が短期間で完了します。
「結婚式までに前歯の歯並びを整えたい」「面接前に前歯をきれいにしたい」など、特定のイベントや目的がある場合、部分矯正は非常に効果的です。
抜歯の必要がない
部分矯正では基本的に抜歯を行いません。
抜歯をしないため、ストレスや抜歯に対する恐怖を感じる必要がありません。
部分矯正のデメリット
後戻りしやすい
部分矯正は、一見すると特定の歯だけを動かせば問題が解決するように見えますが、実際には全体的な噛み合わせのバランスが重要です。
部分的な治療では、原因が完全に解消されず、治療後に元の状態に戻りやすいことがあります。
歯の移動量や動く方向に制限がある
部分矯正では、特定の範囲内でのみ歯を移動させるため、移動量や方向に制限があります。顎骨内での歯の移動には限界があり、対合する歯を動かさないため、その方向にも制限が生じます。
歯を並べるためにはスペースが必要
歯列を整えるには、適切なスペースが必要です。
部分矯正では、出っ歯やガタガタな歯を治すためのスペースが不足している場合、歯をきれいに並べることが難しくなります。
歯を削ってスペースを作ることもありますが、それでも限界があります。
歯を削ることがある
スペースが不足している場合、歯を削って幅を狭めることで並べることがあります。
前歯の出っ歯やガタガタを治すためには、適切な隙間が必要であり、これがないと歯を削る処置が必要になります。